今年1月に行われた第30回介護福祉士国家試験で外国人介護職の合格者が出ました。
昨年2月からの夜間土曜コースと同7月からの夜間木曜コースと、両2コースで外国人向け介護福祉士国家試験対策講座を開催してきました。月3回程度の夜間2時間ずつ、一般の基礎知識講義に始まり、過去問練習、模擬テスト、直前対策等を試験日直前まで行ったものです。残念ながら僅差で合格点に達することができなかった生徒も4名いました。
今年は実務者研修のEラーニングも
今年も2月より木曜と土曜の2コースを来年1月まで開催中。同時に、フェイスブック上で介護福祉士試験対策講座や実務者研修自宅添削課題指導および日本語能力試験対策の各Eラーニングも開講。対象者を全国に拡げながら更なる外国人介護職員からの合格者輩出を目指し、支援に力を入れています。
国家試験はふりがな付きでも超難関
介護福祉士国家試験は昨年の第29回より実務者研修の修了が受験要件に加わり、外国人受験生にとってもハードルが高くなっています。一方、外国人が希望すればふりがな付き試験問題も配付されるようにもなっています。そのおかげで、結果的には永住権等を得て日本で暮らし、介護職として働いている外国人にとって、合格の可能性が少し高まったとも言えるでしょう。しかしながら、ひらがなで長文を正確に理解するのは難しく、日本人と同じように125問を220分で解き、正解率がおおよそ60%を超えないと合格できません。介護福祉士資格取得は、日本語、特に漢字が苦手な在日外国人にとってはいまだに超難関です。
実務者研修添削課題をふりがな付きでビデオ解説
外国人介護職員支援センターでは、母国で試験勉強という習慣に馴染みの薄い外国人たちが、週2時間だけの講義をいかに自宅学習に結びつけ、合格に近づけるかが課題です。また、教室に通えない遠方在住の外国人たちでも自宅で効率よく勉強できるようにと、月額2,000円のEラーニングにも工夫を凝らしています。加えて、生徒には日本語能力試験N3対策教室を無料で開催し、その補講・復習用のEラーニングも無料提供。実務者研修の275時間相当の通信添削課題についても、1問ずつをふりがな付きで解説するビデオ講義を配信する方式でEラーニングを提供しています。(現時点では三幸福祉カレッジ実務者研修講座のみ対応中。)
活動の場は教室とフェイスブック
教室は市川市の2会場に限られるため、下記フェイスブックグループページを活用してのEラーニングを展開しています。
外国人向け介護福祉士国家試験対策「WebTutor for Kaigofukushishi」グループ
外国人向け実務者研修添削課題指導「WebTutor for Jitsumushakenshu」グループ
日本語能力試験JLPT試験対策「NIHONGO N3 CLASS」